[nekodemo]演劇集団キャラメルボックスの口コミの歴史は案外古い
演劇集団キャラメルボックスがONEDARI BOYSで紹介されている。
キャラメルボックスさんから、DVDを見てください!よければ劇場にも足を運んでください!という連絡をいただきました!
ONEDARI BLUEは演劇とかが大好きなので、そんな依頼願ったりかなったり!
ということで、見事ONEDARIが成立しました。
演劇集団キャラメルボックスと言えば、上川隆也などが所属する演劇界でも指折りの有名劇団である。主宰が早稲田の演劇サークル出身という、典型的な小劇団の成り立ちから始まっているが、なんとまぁ、結成からもう20年経つらしい。
「劇団」って、人間関係が濃ゆいが故に、なかなか長続きしないというのが私の印象なのだが、こんなに継続しているキャラメルボックスはいやはや立派なマネジメントをしている、と感心してしまう。
さてそのキャラメルボックスが、この度ネット界で話題のONEDARI BOYSに登場したわけである。ONEDARI BOYSといえば、昨今ブームの口コミマーケティング、Web2.0とかいうやつの代表格。口コミとかバズマーケティングとかいうフレーズに踊る企業たちの注目の的である(たぶん)。
しかし、キャラメルボックスがONEDARI BOYSにDVDを提供したからといって、キャラメルボックスが一過性のミーハー的口コミマーケティングをやっている集団というわけではない。
キャラメルボックスはもう随分と昔から口コミマーケティングを実践している。彼らの口コミマーケティングの歴史は古いのだ。
ネット上では、最近はブロガーを劇場に招待だとか、昔は(かなり前に)So-netと提携したり、(ブログとか日記文化が流行るはるか以前から)プロデューサーが毎日日記をアップしてたり、(まだテレホ全盛期の時代に)芝居の動画中継やったりだとか、いろんな試みをしてきた。これらはすべて、ネット上で話題を喚起し、あるいはファンを楽しませて、実際に劇場に足を運んでもらうための施策である。
ネット以外でも、一度劇場に来たら徹底的に客を楽しませようと、いろんなグッズを作ったり、高校演劇部に招待券配ったり、ほんといろんなことをやっていたと記憶している。
そうそう、高校演劇といえば。
キャラメルボックスの作家、成井豊氏の脚本は、しょっちゅう高校演劇で上演されている(今もかな?)。何故かと問われればもちろん内容が高校生ウケするのだというのもあるが、理由はそれだけではない。
通常、プロの劇作家が書く脚本は、2時間程度のお芝居であることが多い。しかし高校演劇の大会では、上演時間が1時間以内と決められている。そうすると、高校生がプロの書いた脚本を使おうと思っても、演るに演れない事態が発生する。
しかしキャラメルボックス成井氏の脚本を書店で買ってみると、上演時間が本当は2時間なのに、「高校演劇で演じやすくするため、1時間に削ったバージョンも入れてみました」とか書いてあるの。こりは驚愕ですよ。
脚本というテキストであっても、仮にも劇作家が魂を込めて書いた「作品」である。それを、まさか高校生のために「削って」提供してくれるなんて。
そして高校生は上演時間のぴったりあうその脚本を使って上演し、それを見た他校の高校生が「これはイイ!」と思ってキャラメルボックスを知り、自分たちも成井氏の脚本を使ってみようかという話になり……という好循環である。
とりあえず、高校演劇の大会で成井氏の作品が上演されているのを見たことない演劇部員は誰もいない。シェイクスピアの脚本は読んだことなくても、成井作品は読んだことある、という高校生はたくさんいるはず。
というわけでそんなキャラメルボックス、作品自体も無難にいい話が多いしキャラメルが上演するときの劇場の雰囲気は良いので、きっとONEDARI BOYSの皆さんも実際舞台を見に行ったらハマっちゃうよと思うよ。
そんな自分は、じつはもう5年ぐらいキャラメルボックスは見ていないのだけど、久々に見に行きたくなってきた。劇場へ足を運ぼうかしらん。心が荒んだときこそ見たいよね、キャラメルボックス。
演劇界ではなんか放置プレイっぽいけど、まぁたまにはいいんじゃないでしょうか。
【リンク追記】
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