[nekodemo]せいせき花火大会に名を残す企画
裏切られて寂しかったり、夢が破れて悲しかったり、そんなせちがらい世の中だけど、つらいことばかりの中に、少しだけ心がほっとすることがあって、だから私は生きていける。
私がこんな世の中を生きて行けているのは、これがあるからだと言っても過言ではない。
私は、ただ花火を見ることだけを希望に、一年間を生き延びている。
日本全国津々浦々、花火もいろいろあるけれど、7月と8月は、東京は打ち上げ花火の季節だ。本屋さんに行けば、花火大会の特集をした雑誌がたくさん売られている。
私も、そろそろ今年の情報をチェックをしようと思って、近場の花火大会について調べてみたわけだ。
その中で、私はとある花火大会の情報を見つけて、驚き喜んだ。
私が見つけたその花火大会とは、東京都多摩市で行われる、聖蹟桜ヶ丘(関戸橋)の花火大会である。
「今年は聖蹟桜ヶ丘の花火大会、復活するのか!」
聖蹟桜ヶ丘(関戸橋)の花火大会は、私にとって東京でもっとも馴染みのある花火大会である。
東京湾花火大会とか、隅田川花火大会とか、そういうメジャーな打ち上げ花火には敵わないけど、私が多摩で生活していた頃、もっとも身近でもっとも心躍らせてくれた花火大会は、聖蹟桜ヶ丘の花火大会だった。
打ち上げ場所は、多摩市と府中市の間の多摩川河川敷で、私が府中市に住んでいた頃は、ふらっと見物しに出かけたものだ。たしか、私の母校からも、打ち上がった丸い輪っかが見えていて、というか私の母校から唯一見られる打ち上げ花火だったと思う。
私の母校の学生も、多摩市にはたくさん住んでいて、私の学生時代には馴染みの深い花火大会だった。
しかし、この聖蹟桜ヶ丘(関戸橋)花火大会は、去年は開催されなかった。
毎年楽しみにしていた花火大会なのに(私はこの花火だけを楽しみに一年を生き延びてきたというのに)、開催しないなんて有り得ない!、とそのとき思った。
去年、開催されなかった理由はいろいろあって、一昨年開催したときに、雨天で無理矢理やったら川瀬に花火師が取り残されちゃってニュースになっちゃったとか、なんかいろいろあった。けど、私にとってはそんなこと些細な出来事で(失礼)、昨年の多摩の花火大会の不開催の知らせに、ショックで寝込んだのであった。
しかし、きっと多摩の花火大会を楽しみにしていた人が、私の他にも大量にいたのだろう。
今年は、市民有志が実行委員会を組織し(一昨年までは、たしか多摩市が主催だったろうか)、新生の聖蹟桜ヶ丘花火大会をやることになったようだ。
喜ばしい。たいへん喜ばしい。
私は今は多摩には住んでいないけど、多摩の素晴らしい花火大会の復活に、涙がちょちょぎれる思いだよ。く~。
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さて、そこで、聖蹟桜ヶ丘の花火大会実行委員会のホームページを見てみたら、「協賛金」というのを募集しているのを見つけた。
花火を一発打ち上げるだけでも莫大なお金がかかるからな。協賛金は必要だ。
で、よく見たら、協賛金は個人単位、サークル単位でも出せるらしい。しかも、一万円から大丈夫。
さらに、協賛金だせば、どっかに名前が載るらしい。
おお、これは、私も一万円出してみようかしらん、と思わせるに充分だ。
私は、学生時代は府中市民のくせに多摩市にいっぱいお世話になっていて、他の自治体だったらウン十万かかるだろ、という施設を無料で使わせてもらったりして、多摩市にはすっごい恩義がある。
今回の花火大会は、直接的に多摩市の主催じゃないけれど、多摩にお世話になった分、なんか恩返ししたいじゃないか。だから、多摩市民が楽しみにしている花火大会に、少しでも協力したいな、と思った。よし、お金だそうかな、と。
でも──。
今年の聖蹟桜ヶ丘花火大会は、平日開催で、どうやったって私は見に行けない。仕事を定時にあがらない限り無理だ。そんなの不可能に近い。
協賛金を出せば、特等席(?)を割り当ててもらえるらしいのだが、お金を出すくせに花火大会そのものを見に行けないなんてのはもったいない。
んー。ジレンマ。
そこで私が思いついたのは、誰かと合同で協賛金を出す方法である。
なんかてきとーにサークルをでっち上げて、当日確実に花火を見に行けるメンバーをそこに引き入れ、みんなで金を出す。私は見に行けないけど、そのメンバーの誰かに花火を堪能してきてもらうのである。
どうだろう、いかがだろう?
誰か、この企画に同調してくれる人はいないだろうか?
参加条件は、「お金をけっこう出してくれる人」で、「当日花火を見に行ける人」。
あ、あと、おもしろいサークル名を考えられる、というのも条件だ。
ホームページを見ると、協賛金拠出団体として、中央大学多摩白門会(OB会)とか載ってる。これに準えて、「中央大学nekodemo白門会」とかでっち上げてみたい。他にも、ウケる名前があればそっち採用。
協賛金の〆切は、今月15日まで!
さぁ、聖蹟桜ヶ丘の花火大会の成功を祈ってあなたも私も、みんなで協賛金を出してみよう!
私は、花火大会当日、仕事が定時に終わらないというジレンマに加え、一緒に行く相手がいないという人生最大のジレンマも抱えているわけだが、そんなことはさて置いて、多摩っ子には夏の花火を楽しんでいただきたいものである。
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